映画を語らせろ!〜映画徒然日記〜

映画レビューなどではなく、ただただ映画について語りたがりな人間のブログ

映画徒然日記Vol.37「2019年ベスト5!!」

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2019年最後の投稿でございます。

今年は、自分で想像していた以上に投稿し

これも、読んでくださる方がいらっしゃった事がとても励みになりました!

ありがとうございました!

来年も、よろしくお願い致します。

という事で、今年最後の投稿は

私個人が選びました2019年に公開された映画のベスト5を紹介します。

2019年は、近年稀に見る「映画豊作年」でした。

来年も、この勢いのまま豊作である事を願いつつ・・・

まずは、5位から!!

 


第5位

・「ジョーカー」

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バットマン」シリーズの中でも、人気の高い悪役「ジョーカー」の誕生譚。前評判から高評価で、その評判に違わぬ見る側の内面を抉ってくるような作品でありながら、見る側に心地の良い気分にさせると言う手を出してはいけない劇薬のような作品だった。

今までジョーカーを何人もの俳優が演じてきたが、その強烈なキャラクターをまた新たな一面として誕生させた監督のトッド・フィリップとジョーカーを演じた、ハリウッドの問題児ホアキン・フェニックスの強烈なパンチを世界中が喰らわされた。

この作品は、去年までだったら1位だったかもしれないが、5位に、この話題作が入ってしまうこと自体どれだけ豊作だったかと言う嬉しい年だ!

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では、続いて4位!

 


4位

・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

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映画をこよなく愛し、映画からこよなく愛されている男ことクエンティン・タランティーノの世界待望の新作。

そんな無限大の映画ラブを大放出した作品が、この作品だ。

時は、1969年のハリウッドの黄金期が終わる頃が舞台。

ピークを過ぎた俳優リックとその運転手けんボディダブルを担当しているスタントマンのクリフ。2人の目を通して、当時のハリウッドをブラックなユーモアたっぷりに描いた。

これは、タランティーノの最高傑作として名前の上がる「パルプ・フィクション」の様な群像劇であり、クライマックスでは「イングロリアス・バスターズ」、「ジャンゴ 繋がれる者」にも通じる爆笑必至の歴史をもタランティーノマジックで覆してしまう新作にしてベストタランティーノなのだ!

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トッド・フィリップスタランティーノ・・・と来て、次の監督は誰だ!?

 


第3位

「パラサイト 半地下の家族」

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今年のカンヌ映画祭パルムドールを受賞した事で既に話題になっていた今作が第3位!

観賞後に全く中身は違うが、インド映画「きっと、うまくいく」を見た時と同じ感覚に陥った。

それは、まさに多ジャンルが豊富に一本に盛り込まれている「おもちゃ箱」をひっくり返したような映画だと言う事だ。

最初はコメディだと思っていたら、サイコスリラーに早変わりし、最後はこの作品について考えさせられ、呆然とさせられる。

パク・クネ政権当時に政権に不都合な文化人として「ブラックリスト」に載せられた事件から堂々と復活をしたポン・ジュノ監督の力技を体感するべし!

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・・・と、ここで番外編!

ベスト5には、入らなかったものの

やはり無視が出来ない作品がありました!

 


番外編!

「運び屋」

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クリント・イーストウッドが、10年ぶりに監督と俳優として復活!

これは、2019年の映画ニュースでは無視の出来ない事件の一つ。

作品としては、主人公が90歳のおじいちゃんなので地味ではあったがイーストウッドが演じていると言うだけで映画として、エンターテインメントとして、成立してしまっている。

まだまだ枯れない男・イーストウッド

2020年1月には、イーストウッドがまたしても新作「リチャード・ジュエル」が公開される。

予告編を見ましたが、こちらも期待度MAXでございます。

イーストウッド、本当バケモンです・・・笑

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こうやって、紹介をしているとなかなか一つのジャンルでは括れない個性的な作品が、よくもまぁ集まったものですね・・・笑。

そして、第2位は?

 


第2位

「存在のない子供たち」

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自分にとって、人生観を変えさせられたと言っても過言ではないレバノン映画。

12歳のゼインは、中東の貧民窟で暮らしている。

そんなゼインは、両親を裁判で訴える。

「何の罪で?」と裁判長に聞かれると、ゼインは静かに答えた。

「僕を産んだ罪」

世の中には見なくていい映画は沢山ある。

しかし、この作品は誰もが見なければならない映画だ。

この作品で描かれていることは、世界のどこかの話ではなく、日本でも同じことが起こっている。

それを知らずに子どもを産み育てる親と呼ばれるにこそ見てほしい。

この映画の監督・ナディーン・ラバキーは、最初は中東の難民を取り上げたドキュメンタリー映画を撮ろうと取材を進めていく中で、12歳の主人公を演じた難民として貧民窟に暮らすゼイン・アル・ハッジくんと出会う。

そして、彼を使って映画を撮ることを決めた。

他の役者も、舞台となる場所に実際に生活をしている人たちを使って撮影を行った。

なので、描かれているものはウソではなく「リアル」なのだ。

そんな「リアル」に生きているゼインの姿は、記憶に深く深く刻まれた。

どうか、この作品が世界中の多くの人たちに見られる事を願って・・・。

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人生観を変えられた作品を上回る作品とは・・・?

 

 

 

第1位!

アイリッシュマン」

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3位の「パラサイト 半地下の家族」、2位の「存在のない子供たち」とこの「アイリッシュマン」は同率でもいいぐらいの気持ちなのだが、マーティン・スコセッシロバート・デ・ニーロジョー・ペシ、そしてアル・パチーノというもう二度とこのチームでの新作をお目にかかれないであろう事と、この奇跡のようなゴールデンチームを現実のものとしてくれたNetflixへの勝手に感謝を込めて1位に選ばせてもらった。

Netflixに感謝はしつつも、この作品を見たのはNetflixでではなく、とある映画館で鑑賞。改めて、やはり小さいパソコンの画面ではなく大画面と大音響で見るからこそ映画なのだ。と当たり前のことを再認識。

特にこの作品は、40年間という壮大な男たちの友情の物語であり、アメリカの裏歴史を紐解いた物語である。

カーチェイスや銃撃戦のある作品ではないが、違った意味でのスケールの大きさということに関してはパソコンの画面では収まりきらない作品であり、3時間半近くある映画なので家でのんびり見たい気持ちも分からなくはないが、姿勢と気持ちを調えて極力集中できる環境で見た方が得な作品だ。

各賞レースでも、既に話題をかっさらっている本作。

2019年の映画豊作年で、話題作の多かった一年の中でこの作品が最も熱を帯びていた気がする。

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と言う結果でございました!

 

個人的には、今年は総合計106本の映画を見てきましたが、栄えある1位は「アイリッシュマン」でした。

来年も、期待大の作品が揃っております。

2020年のラインナップを楽しみに年を越していきたいと思っております。

 

それでは、皆さんよいお年を!