映画徒然日記Vol.41「正月スペシャルPART4」
まだまだ、休みだと思っていた正月休みもあっという間。
正月スペシャルと題してやってきましたが、これで最後!
それでは、まずはこちらから!
「華氏119」(2018/アメリカ)
監督/脚本 マイケル・ムーア
2004年に公開した、ジョージ・W・ブッシュ政権を痛烈に批判した「華氏911」の続編?のドキュメンタリー。
今作は、ブッシュに代わりトランプ大統領にターゲットに変更しボロカスに批判。
トランプ大統領を始め、政府に対して激おこプンプン丸のマイケル・ムーアは行動の人だ。
ドキュメンタリーとして面白く分かりやすく作ろうとする気概を忘れずに、国の為に発言をし行動をする。
それは、マイケル・ムーアだけでなく一部の国民が声を上げて立ち上がる。
しかし、その声も届かない。
アメリカという国は自由な国と謳いながらクローズアップして見ると、自由を国から奪われ、想像している住みやすい国とはかけ離れている事を改めて感じさせられた。
オバマ大統領からトランプ大統領に代わり、益々アメリカという国の横暴と暴走は加速を始めている。
日本はアメリカにおんぶに抱っこの関係は今も続いている。
と、なるとこれはアメリカだけのお話ではなく日本にも関係がある。
遠い遠い海の向こうの国のお話ではないのだ。
「青い帰り道」(2018/日本)
監督 藤井道人
脚本 藤井道人、アベラヒデノブ
原案 おかもとまり
キャスト 真野恵里菜、清水くるみ、横浜流星、森永悠希、戸塚純貴、工藤夕貴、平田満
最初は、出ている役者陣の演技があまりに下手すぎて見るのをやめようかと思ったが、中盤からそれが逆に味になっていると言う不思議な映画。
高畑裕太が、強姦致傷容疑で逮捕された事で公開中止になりかけたが、プロデューサーと監督が必ず公開させると、高畑の部分を再撮影することを決断。戸塚純貴を代役に迎え、映画は完成した。
高畑のせいで、その話で映画自体が注目された感はあるが、なかなかの力作。
こちらが想像した通りに、キャラクターが自殺したり、付き合った彼氏がDV野郎だったり・・・とまぁストーリー展開は幼稚な部分はあるが、シンプルだからこそ心に伝わるものがある。
高校の頃に、夢見た大人の世界は理想のものではなかった。
理想と現実に押し潰される若者たちは、無様で見ていて情けない。
でも、無様でも生きていかなきゃいけない。
原案を担当しているのは、元タレントのおかもとまりも主人公たち同様、友人を失いそれがきっかけで原案を執筆した。
そんな経験の持ち主だからこそ、歪だけど真っ直ぐなストーリーを紡ぎ出せたのかもしれない。
「V.I.P. 修羅の獣たち」(2017/韓国)
監督 パク・フンジョン
脚本 パク・フンジョン
キャスト チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン、イ・ジョンソク、ピーター・ストーメア
「あなたが、とぅきだから〜」で、日本で一世風靡?したチャン・ドンゴン出演。
監督は、「新しき世界」のパク・フンジョン。
やはり、韓国ノワールはエゲツない。
序盤の女子高生を殺害するシーンでは、陰部でもないのにモザイクかかっちゃうぐらい。(他の作品でも言えることだが、モザイク処理は作品への冒涜だ!)
アクションだけの映画ではなく、国家情報院、警察、容疑者、北朝鮮の工作員のスリル満点の頭脳戦でテンポも良く楽しめた。
イ・ジョンソク演じるグァンイルが、とにかく残忍。
とにかく、腹の立つキャラクターで早く誰か殺しちゃってくれ!と思うが、これがまたしぶとい。
こいつが、ボコボコにされるのが楽しみで最後までノンストップで見てしまう。
先にも言ったが、テンポの良い展開で無駄を無くしたシナリオで最後まで引っ張っていく。
韓国では、あまりヒットはしなかったとのことだったが、なかなか秀作。
でも、血が苦手な人は、絶対見ちゃダメ!
「乱れる」(1964/日本)
監督 成瀬巳喜男
脚本 松山善三
キャスト 高峰秀子、加山雄三、草笛光子、白川由美、三益愛子、浜美枝
今の何でもセリフで説明してしまう邦画からは考えたられないほど、強烈な高峰秀子のアップのラストカット。
あの表情から、さまざまな感情が溢れ出している。
そして、余韻を許さず「終」のクレジット。
ストーリーを語ると、陳腐なものかもしれないがその中で女性映画の代表的な監督・成瀬巳喜男の繊細な女性の心理を随所に入れ込んでいて見るものに緊張感をさえ与える。
監督 サイモン・ウェスト
キャスト ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、ドナルド・サザーランド
1972年に公開されたチャールズ・ブロンソンの「メカニック」のリメイク。
オリジナルも鑑賞したはずだが正直言ってあまり覚えてない。
ラストが、筆者にとってはショッキングだったのだけは何となく覚えている。
こちらは、半年後には見た記憶すらなくなりそうなぐらい印象の薄い映画だ。
オリジナルに比べてかなりアクション色強め。
まぁ、ステイサム出演していてオリジナル版ばりの地味だったらリメイクする意味はないもんね。
大して語ることのない映画ではないが、見たので一応記す。
今年も、どんな作品に出会えるか楽しみです!
今年も、ご贔屓に!