映画を語らせろ!〜映画徒然日記〜

映画レビューなどではなく、ただただ映画について語りたがりな人間のブログ

映画徒然日記Vol.41「正月スペシャルPART4」

まだまだ、休みだと思っていた正月休みもあっという間。

正月スペシャルと題してやってきましたが、これで最後!

それでは、まずはこちらから!

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「華氏119」(2018/アメリカ)

監督/脚本 マイケル・ムーア

キャスト マイケル・ムーアドナルド・トランプ

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2004年に公開した、ジョージ・W・ブッシュ政権を痛烈に批判した「華氏911」の続編?のドキュメンタリー。

今作は、ブッシュに代わりトランプ大統領にターゲットに変更しボロカスに批判。

トランプ大統領を始め、政府に対して激おこプンプン丸のマイケル・ムーアは行動の人だ。

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ドキュメンタリーとして面白く分かりやすく作ろうとする気概を忘れずに、国の為に発言をし行動をする。

それは、マイケル・ムーアだけでなく一部の国民が声を上げて立ち上がる。

しかし、その声も届かない。

アメリカという国は自由な国と謳いながらクローズアップして見ると、自由を国から奪われ、想像している住みやすい国とはかけ離れている事を改めて感じさせられた。

オバマ大統領からトランプ大統領に代わり、益々アメリカという国の横暴と暴走は加速を始めている。

日本はアメリカにおんぶに抱っこの関係は今も続いている。

と、なるとこれはアメリカだけのお話ではなく日本にも関係がある。

遠い遠い海の向こうの国のお話ではないのだ。

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「青い帰り道」(2018/日本)

監督 藤井道人

脚本 藤井道人、アベラヒデノブ

原案 おかもとまり

キャスト 真野恵里菜、清水くるみ、横浜流星森永悠希、戸塚純貴、工藤夕貴平田満

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最初は、出ている役者陣の演技があまりに下手すぎて見るのをやめようかと思ったが、中盤からそれが逆に味になっていると言う不思議な映画。

高畑裕太が、強姦致傷容疑で逮捕された事で公開中止になりかけたが、プロデューサーと監督が必ず公開させると、高畑の部分を再撮影することを決断。戸塚純貴を代役に迎え、映画は完成した。

高畑のせいで、その話で映画自体が注目された感はあるが、なかなかの力作。

こちらが想像した通りに、キャラクターが自殺したり、付き合った彼氏がDV野郎だったり・・・とまぁストーリー展開は幼稚な部分はあるが、シンプルだからこそ心に伝わるものがある。

高校の頃に、夢見た大人の世界は理想のものではなかった。

理想と現実に押し潰される若者たちは、無様で見ていて情けない。

でも、無様でも生きていかなきゃいけない。

原案を担当しているのは、元タレントのおかもとまりも主人公たち同様、友人を失いそれがきっかけで原案を執筆した。

そんな経験の持ち主だからこそ、歪だけど真っ直ぐなストーリーを紡ぎ出せたのかもしれない。

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V.I.P. 修羅の獣たち」(2017/韓国)

監督 パク・フンジョン

脚本 パク・フンジョン

キャスト チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン、イ・ジョンソク、ピーター・ストーメア

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「あなたが、とぅきだから〜」で、日本で一世風靡?したチャン・ドンゴン出演。

監督は、「新しき世界」のパク・フンジョン

やはり、韓国ノワールはエゲツない。

序盤の女子高生を殺害するシーンでは、陰部でもないのにモザイクかかっちゃうぐらい。(他の作品でも言えることだが、モザイク処理は作品への冒涜だ!)

アクションだけの映画ではなく、国家情報院、警察、容疑者、北朝鮮工作員のスリル満点の頭脳戦でテンポも良く楽しめた。

イ・ジョンソク演じるグァンイルが、とにかく残忍。

とにかく、腹の立つキャラクターで早く誰か殺しちゃってくれ!と思うが、これがまたしぶとい。

こいつが、ボコボコにされるのが楽しみで最後までノンストップで見てしまう。

先にも言ったが、テンポの良い展開で無駄を無くしたシナリオで最後まで引っ張っていく。

韓国では、あまりヒットはしなかったとのことだったが、なかなか秀作。

でも、血が苦手な人は、絶対見ちゃダメ!

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「乱れる」(1964/日本)

監督 成瀬巳喜男

脚本 松山善三

キャスト 高峰秀子加山雄三草笛光子白川由美三益愛子浜美枝

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今の何でもセリフで説明してしまう邦画からは考えたられないほど、強烈な高峰秀子のアップのラストカット。

あの表情から、さまざまな感情が溢れ出している。

そして、余韻を許さず「終」のクレジット。

ストーリーを語ると、陳腐なものかもしれないがその中で女性映画の代表的な監督・成瀬巳喜男の繊細な女性の心理を随所に入れ込んでいて見るものに緊張感をさえ与える。

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「メカニック」(2011年/アメリカ)

監督 サイモン・ウェスト

キャスト ジェイソン・ステイサムベン・フォスタードナルド・サザーランド

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1972年に公開されたチャールズ・ブロンソンの「メカニック」のリメイク。

オリジナルも鑑賞したはずだが正直言ってあまり覚えてない。

ラストが、筆者にとってはショッキングだったのだけは何となく覚えている。

こちらは、半年後には見た記憶すらなくなりそうなぐらい印象の薄い映画だ。

オリジナルに比べてかなりアクション色強め。

まぁ、ステイサム出演していてオリジナル版ばりの地味だったらリメイクする意味はないもんね。

大して語ることのない映画ではないが、見たので一応記す。

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今年も、どんな作品に出会えるか楽しみです!

今年も、ご贔屓に!

映画徒然日記Vol.40「正月スペシャルPART3」

あっという間に新年になって、4日が終わろうとしております。

働きたく無い・・・。

そんな、現実逃避をしたくて映画を見ております。

正月スペシャルPART3です。

今日は、この二本!

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戦争のはらわた」(1977/イギリス・西ドイツ)

監督 サム・ペキンパー

脚本 ジュリアス・エプシュタイン、ジェームス・ハミルトン、ウォルター・ケリー

キャスト ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイソン、デビッド・ワーナー

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原題の「Cross of Iron」と言うのは、ドイツ軍の鉄十字勲章の意。

勲章や名誉などに振り回されない1人のドイツ兵と鉄十字勲章を何とか手に入れたいと名誉に生きる大尉の物語。

タイトルシークエンスは、真っ赤なヒトラーの映像をバックに童謡の「蝶々」が流れるなかなかのインパクトに釘付けにさせられる。

タイトルシークエンスが終わると、そこからはもう暴力に次ぐ暴力。

サム・ペキンパー後期の作品で、「ワイルドバンチ」からペキンパーの代名詞である、銃撃シーンでのスローモーションや細かいカット割りなどを今度は戦争映画で効果的に使用している。

ペキンパーならではの、強烈なヴァイオレスシーンはとにかく容赦がない。

まさに、戦場は地獄だ。

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この地獄の戦場を撮影した現場はもっと地獄だったとのこと。

監督のペキンパーとプロデューサーは、顔を突き合わせれば衝突し、キャストスタッフは支払われないギャラについて問い詰め合い、資金は底をつき、戦車は予定の台数用意されておらず、衣装は最低レベルのものが揃えられ、スタントマンは予定人数を遥かに少ない人数のみ・・・とあげればキリが無い。

こんな、カオスな状態の中だからこそ生まれた作品なのかもしれない。

同じく、70年代に制作され現場は地獄のような状態で有名なコッポラの「地獄の黙示録」にそっくりだ。

どちらも、戦争により狂気の世界へと導かれていく男たちの作品だからこそ、現場も狂気の世界の中で撮られたことで、凄まじいパワーを持っているのかもしれない。

戦場で繰り広げられる強烈な暴力の連続の中で現れるロシアの少年兵がとても印象的に描かれている。

ほとんどセリフはないが、彼の純粋な粒な瞳が何かを訴えている。

その瞳からは、戦争の惨さと恐ろしさを感じさせる。

人を何人も殺し、人を撃ち殺す事に何の躊躇もない野蛮な戦士たちの中で、子供は彼1人なので余計に存在が際立つ。

想像以上に戦闘シーンの連続、終わりに近づくにつれて戦争の狂気が現れていく。

ラストのジェームズ・コバーン演じるシュタイナーの高笑いは戦争の狂気をこれでもかと見せつけられる圧巻のラストカット。

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恋は雨上がりのように」(2018/日本)

監督 永井聡

脚本 坂口理子

原作 眉月じゅん恋は雨上がりのように

キャスト 小松菜奈大泉洋清野菜名磯村勇斗濱田マリ、戸次重幸、吉田羊

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中年オヤジの願望を漫画にしたような眉月じゅんの「恋は雨上がりのように」。

そのオヤジの願望を、小松菜奈大泉洋が叶えてくれている。

「こんな子、いねぇよ!!」

とツッコミを入れながらも、心底羨みながら見ている自分がいる。

そんな、映画です!笑

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この作品も、前回紹介した「響-HIBIKI-」も同じく漫画原作だが、筆者にとっては漫画原作をどちらも映画として楽しめた。

こちらも、漫画を読んでいるわけでは無いのでキャラクターとキャストがあっているのか分からないが、個人的に映画としてはキャスティングがベストなキャスティングの様な気がする。

そのキャスティングのおかげもあり、この作品を楽しめたのだろう。

オッサンと女子高生の恋愛物語の決着はどうなるのかな?と気になっていたが、余韻を残す終わり方でタイトル通りの雨上がりの雲間から太陽がのぞく、気持ちの良い気分にさせられた。

原作の漫画は、どうなってるのかな?

読んでみようかな・・・笑

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執筆を終えて、

この二本のジャンルの違いの大きさに我ながら驚く・・・笑

映画徒然日記Vol.39 「正月スペシャルNo.2」

正月スペシャルPART2です!

 

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映画漬けの正月を送っている2日も終わろうとしております・・・。

 

 

「響-HIBIKI-」(2018/日本)

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監督 月川翔

原作 柳本光晴

脚本 西田征史

キャスト 平手友梨奈、アヤカウィルソン、高嶋政伸柳楽優弥吉田栄作小栗旬北川景子

柳本光晴の漫画「響〜小説家になる方法〜」が原作。

漫画未読なのだが、女子高生版ターミネーターみたいな天才女子高生小説家の物語。

なかなかぶっ飛んだキャラを欅坂46平手友梨奈が好演。

それに引き換え、北川景子のド下手な演技は目も当てられません。

こんなに、演技出来ない人だったのかな?と驚いた。

小栗旬演じる山本の芥川賞を狙い続ける苦悩の小説家の苦しみが滲み出ていて、もっとこのキャラクターを押し出した物語を見たかった。

全体を通して、分かりやすく小説家になる苦悩、才能のある人間とない人間の現実を描いていて楽しめた。

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「ワンダー 君は太陽」(2017/アメリカ)

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監督 スティーブン・チョボスキー

脚本 ジャック・ソーン、スティーヴン・コンラッドスティーブン・チョボスキー

キャスト ジュリア・ロバーツオーウェン・ウィルソンジェイコブ・トレンブレイマンディ・パティンキン、イザベラ・ヴィドヴィッチ

いやぁ〜泣いた〜!!

正月早々泣かされた〜!!

最近、涙脆いのでこういうストーリーのものは弱いんです・・・。

主人公のオギーと同じ、トリーチャー・コリンズ症候群を患っている当事者がこの作品を見て、「感動ポルノ!」だと、現実はもっと過酷なものだと批判したとのこと。

当事者からすると、確かに現実はもっと厳しい物なのかもしれないが、言ってしまえばこれは映画だ。だから、実話を元にしてるわけではないし、作品中にセリフで病名が出てきたりする事はない。これは、一つのおとぎ話なのだ。

映画は、ノンフィクションであろうがフィクションだろうが、俳優が演じてそれをフィルムに映す事自体が嘘なのだ。

だから、現実はもっと過酷だと批判するのはお門違いのような気がする。

この作品を見てオギーと違う病気の子や病気だけでなく、虐めにあっている子供の希望になる映画になれば、それは一つの価値があるのではないだろうか?

オギーに周りが希望を与えるのではなく、オギーが生きている事で希望を与える。

でも、それは顔が変形していようが何だろうが人々に希望は与えられるはずだ。

それは、勇気が出せるかどうかなのだろう。

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男はつらいよ お帰り、寅さん」(2019/日本)

監督 山田洋次

脚本 山田洋次、朝原雄三

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キャスト 渥美清倍賞千恵子吉岡秀隆前田吟後藤久美子夏木マリ浅丘ルリ子

まさか、令和になって寅さんにまた逢える日が来るとは思ってもいなかった。

この作品を良かったとか、あそこがどうとか言うのは野暮な気がする。

シリーズ48作目「男はつらいよ 紅の花」を撮影後、渥美清がこの世を去りシリーズは実質幕を閉じ番外編49作目として「男はつらいよ ハイビスカスの花特別編」が制作をされた。

それから、時は過ぎ制作50周年を記念して今作が誕生。

新作であるものの、内容は寅さんの甥っ子の満男を中心にさくらや博などのお馴染みのメンバーが寅さんに想いを馳せながら、日々を送っていく総集編。

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渥美清が亡くなってしまっているので、寅さんは昔の映画のシーンから名シーンを切り取っていたり、CG合成で登場する。

48作目を制作後、幻の49作目「男はつらいよ 花へんろ」の制作準備に入っていたが、実現はされなかった。

山田洋次監督は、寅さんを演じる渥美清をそばで見ていてあと何本も新作を撮れるとは思っていなかったであろう。

その時は、急にやってきた。

そして、シリーズは幕を引かざるおえなくなった。

山田洋次監督としては、50作目である今回の作品は「けじめ」のようなものだったのではないだろうか?

監督自身も、90歳を目前にして自分があと何本撮れるかわからない中で、幕を無理矢理閉じなければならなかった事が心残りだったはずだ。

そして、現代の移り変わりの激しい混沌とした世の中だからこそ、寅さんのような人が必要だと感じ、50作目の製作を決断したのではないか。

そんな、監督の思いそして時代がいつまでも寅さんを求めて止まないそんな思いが、この作品を誕生させたのではないだろうか。

正月映画といえば、「男はつらいよ」だったあの頃には戻れないが、令和と言う新しい時代だからこそ見てほしい作品だ。

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映画徒然日記Vol.38「正月スペシャルNo.1」

あけましておめでとうございます!

2020年の幕開けでございます!

今年も、さまざまな映画について語って参りますので、よろしくお願いします!

今回は、正月スペシャルと題しまして

この長期休日に鑑賞した映画をご紹介していきます!

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まずは、こちら!

インスタント沼」(2009/日本)

監督/脚本 三木聡

キャスト 麻生久美子風間杜夫加瀬亮ふせえり白石美帆岩松了笹野高史松坂慶子

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いやぁー家でゴロゴロな〜んも考えずに見るにはぴったしのくだらなさ。

中盤までのゆるーいギャグの嵐はたまらないバカらしさ。

後半は、スピードダウンしてしまったのは残念打が、嫌な事があった時にはこういうバカらしい映画でも見て全部忘れましょう!

三木聡といえば、「時効警察」!

時効警察ファンとしては、お馴染みのメンバーが揃っているのが嬉しい!

オダギリジョーの代わりにこちらは加瀬亮が出演。

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「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

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監督 ヨルゴス・ランティモス

脚本 ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ

キャスト コリン・ファレルニコール・キッドマンバリー・コーガン、ラフィー・キャシディ

タイトルも謎だし、ストーリーも難解な本作。

最初のカットから、鼓動を打つ心臓のアップからスタート。

ニコール・キッドマンもインタビューで応えているが、スタンリー・キューブリックに影響を受けているであろう滑らかに人物を追うトラッキングショットやズームイン・アウトのカメラワークと作品の静かな空気。

キューブリックだけでなく、ミヒャエル・ハネケにも相当影響を受けているであろう、不条理な物語。

結末に近づくにつれて息苦しくなっていく展開に正月に見る映画じゃねぇ〜笑

1人の有能な外科医の自信が崩壊していく様を、家族たちの命を秤にかけられながら、試されていく。

今まで、自分が信じていた物が目の前で呆気なく崩れていくことがどれだけ怖いことか・・・

その心理的な恐怖を、映像を通して描けている事に感嘆。

ギリシア神話にヒントを得たストーリーは、日本人にはピンと来ない部分も多いが、それでも十分この作品には観客に嫌悪を与えつつも、惹きつける魔力の様なものが息づいている映画だ。

そして、この作品で特筆すべきはバリー・コーガンだ!

バリー・コーガンの不気味な雰囲気はたまらなく嫌な気持ちにさせられる。

絶対知り合いになりたくない人種だ。

まだ、あまり出演作は多くないがこれから注目すべき若手俳優の1人だ。

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「歌行燈」(1943/日本)

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監督 成瀬巳喜男

原作 泉鏡花

脚本 久保田万太郎

キャスト 花柳章太郎山田五十鈴大矢市次郎

実質、私にとってこの作品が2019年最後の作品。

戦時中の映画で、タイトル前に「一億で背負へ、誉の家と人」なんて、文字が出てくる。

これ、映画の内容と全く関係なくない?と思うが、当時はこういう映画の中にも戦意高揚の為のものが散りばめられているのかと驚かされた。

能楽師が主人公の芸能に生きていく事の厳しさをかんじさせる映画。

芸に生きていく事は、自信を持って観客の前に立たねばならないが、自信が傲慢に変わるとそれは芸の路から踏み外してしまう事となる。

かなり行き当たりばったりのストーリーで見ていて、当時誰も文句をつけなかった事が不思議なくらいなのだが、こういうお話はいまじゃ逆に新鮮なぐらいだ。

女性の権利なんて、当時はないようなもんだったと言うことも思い知らされた。

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ボヘミアン・ラプソディ」(2018/アメリカ)

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監督 ブライアン・シンガー

脚本 アンソニー・マクカーテン

キャスト ラミ・マレックジョセフ・マッゼロベン・ハーティ、グウィリム・リー、ルーシー・ボイントン、マイク・マイヤーズ

2018年最大のヒット作で、社会現象にもなった本作を2020年一発目の作品にするという時代に遅れまくってる筆者なのだが、この作品が何故社会現象になったのかイマイチぴんと来なかった。これも、時代にのれてない感じなのだが・・・笑

作品自体は、かれこれ公開される8年前から企画が立案されていたとのことだが、なかなか完成までにはシナリオやキャスティングに関して、時間がかかってやっとのことで完成の日の目を見たとのこと。

Queen」に関して詳しくない自分でも、楽しめる音楽ドラマとしても完成度が高く、最後のLIVEシーンは映画館で見てたら迫力に圧倒されたであろう。

だとしても、ここまで世界中で絶賛されている理由がやはり分からなかった・・・。

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No.2に続く!

映画徒然日記Vol.37「2019年ベスト5!!」

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2019年最後の投稿でございます。

今年は、自分で想像していた以上に投稿し

これも、読んでくださる方がいらっしゃった事がとても励みになりました!

ありがとうございました!

来年も、よろしくお願い致します。

という事で、今年最後の投稿は

私個人が選びました2019年に公開された映画のベスト5を紹介します。

2019年は、近年稀に見る「映画豊作年」でした。

来年も、この勢いのまま豊作である事を願いつつ・・・

まずは、5位から!!

 


第5位

・「ジョーカー」

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バットマン」シリーズの中でも、人気の高い悪役「ジョーカー」の誕生譚。前評判から高評価で、その評判に違わぬ見る側の内面を抉ってくるような作品でありながら、見る側に心地の良い気分にさせると言う手を出してはいけない劇薬のような作品だった。

今までジョーカーを何人もの俳優が演じてきたが、その強烈なキャラクターをまた新たな一面として誕生させた監督のトッド・フィリップとジョーカーを演じた、ハリウッドの問題児ホアキン・フェニックスの強烈なパンチを世界中が喰らわされた。

この作品は、去年までだったら1位だったかもしれないが、5位に、この話題作が入ってしまうこと自体どれだけ豊作だったかと言う嬉しい年だ!

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では、続いて4位!

 


4位

・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

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映画をこよなく愛し、映画からこよなく愛されている男ことクエンティン・タランティーノの世界待望の新作。

そんな無限大の映画ラブを大放出した作品が、この作品だ。

時は、1969年のハリウッドの黄金期が終わる頃が舞台。

ピークを過ぎた俳優リックとその運転手けんボディダブルを担当しているスタントマンのクリフ。2人の目を通して、当時のハリウッドをブラックなユーモアたっぷりに描いた。

これは、タランティーノの最高傑作として名前の上がる「パルプ・フィクション」の様な群像劇であり、クライマックスでは「イングロリアス・バスターズ」、「ジャンゴ 繋がれる者」にも通じる爆笑必至の歴史をもタランティーノマジックで覆してしまう新作にしてベストタランティーノなのだ!

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トッド・フィリップスタランティーノ・・・と来て、次の監督は誰だ!?

 


第3位

「パラサイト 半地下の家族」

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今年のカンヌ映画祭パルムドールを受賞した事で既に話題になっていた今作が第3位!

観賞後に全く中身は違うが、インド映画「きっと、うまくいく」を見た時と同じ感覚に陥った。

それは、まさに多ジャンルが豊富に一本に盛り込まれている「おもちゃ箱」をひっくり返したような映画だと言う事だ。

最初はコメディだと思っていたら、サイコスリラーに早変わりし、最後はこの作品について考えさせられ、呆然とさせられる。

パク・クネ政権当時に政権に不都合な文化人として「ブラックリスト」に載せられた事件から堂々と復活をしたポン・ジュノ監督の力技を体感するべし!

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・・・と、ここで番外編!

ベスト5には、入らなかったものの

やはり無視が出来ない作品がありました!

 


番外編!

「運び屋」

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クリント・イーストウッドが、10年ぶりに監督と俳優として復活!

これは、2019年の映画ニュースでは無視の出来ない事件の一つ。

作品としては、主人公が90歳のおじいちゃんなので地味ではあったがイーストウッドが演じていると言うだけで映画として、エンターテインメントとして、成立してしまっている。

まだまだ枯れない男・イーストウッド

2020年1月には、イーストウッドがまたしても新作「リチャード・ジュエル」が公開される。

予告編を見ましたが、こちらも期待度MAXでございます。

イーストウッド、本当バケモンです・・・笑

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こうやって、紹介をしているとなかなか一つのジャンルでは括れない個性的な作品が、よくもまぁ集まったものですね・・・笑。

そして、第2位は?

 


第2位

「存在のない子供たち」

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自分にとって、人生観を変えさせられたと言っても過言ではないレバノン映画。

12歳のゼインは、中東の貧民窟で暮らしている。

そんなゼインは、両親を裁判で訴える。

「何の罪で?」と裁判長に聞かれると、ゼインは静かに答えた。

「僕を産んだ罪」

世の中には見なくていい映画は沢山ある。

しかし、この作品は誰もが見なければならない映画だ。

この作品で描かれていることは、世界のどこかの話ではなく、日本でも同じことが起こっている。

それを知らずに子どもを産み育てる親と呼ばれるにこそ見てほしい。

この映画の監督・ナディーン・ラバキーは、最初は中東の難民を取り上げたドキュメンタリー映画を撮ろうと取材を進めていく中で、12歳の主人公を演じた難民として貧民窟に暮らすゼイン・アル・ハッジくんと出会う。

そして、彼を使って映画を撮ることを決めた。

他の役者も、舞台となる場所に実際に生活をしている人たちを使って撮影を行った。

なので、描かれているものはウソではなく「リアル」なのだ。

そんな「リアル」に生きているゼインの姿は、記憶に深く深く刻まれた。

どうか、この作品が世界中の多くの人たちに見られる事を願って・・・。

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人生観を変えられた作品を上回る作品とは・・・?

 

 

 

第1位!

アイリッシュマン」

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3位の「パラサイト 半地下の家族」、2位の「存在のない子供たち」とこの「アイリッシュマン」は同率でもいいぐらいの気持ちなのだが、マーティン・スコセッシロバート・デ・ニーロジョー・ペシ、そしてアル・パチーノというもう二度とこのチームでの新作をお目にかかれないであろう事と、この奇跡のようなゴールデンチームを現実のものとしてくれたNetflixへの勝手に感謝を込めて1位に選ばせてもらった。

Netflixに感謝はしつつも、この作品を見たのはNetflixでではなく、とある映画館で鑑賞。改めて、やはり小さいパソコンの画面ではなく大画面と大音響で見るからこそ映画なのだ。と当たり前のことを再認識。

特にこの作品は、40年間という壮大な男たちの友情の物語であり、アメリカの裏歴史を紐解いた物語である。

カーチェイスや銃撃戦のある作品ではないが、違った意味でのスケールの大きさということに関してはパソコンの画面では収まりきらない作品であり、3時間半近くある映画なので家でのんびり見たい気持ちも分からなくはないが、姿勢と気持ちを調えて極力集中できる環境で見た方が得な作品だ。

各賞レースでも、既に話題をかっさらっている本作。

2019年の映画豊作年で、話題作の多かった一年の中でこの作品が最も熱を帯びていた気がする。

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と言う結果でございました!

 

個人的には、今年は総合計106本の映画を見てきましたが、栄えある1位は「アイリッシュマン」でした。

来年も、期待大の作品が揃っております。

2020年のラインナップを楽しみに年を越していきたいと思っております。

 

それでは、皆さんよいお年を!

映画徒然日記Vol.36「誘拐報道」

・「誘拐報道」(1982年・日本)

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監督 伊藤俊也

脚本 松田寛夫

キャスト 萩原健一小柳ルミ子藤谷美和子宅麻伸伊藤四郎三波伸介平幹二朗丹波哲郎


1980年に発生した、宝塚市学童誘拐事件を描いていた作品。

原作は、朝日新聞社が書いたものの為

主人公は、誘拐犯の古屋だが

前半は犯人視点ではなく朝日新聞の記者たちの視点で物語が進んでいく。

中盤から、犯人とその家族の視点へと移っていく。

誘拐犯のである古屋にも、妻と娘がおり自分自身も親であり、人の子である苦悩が描かれている。

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主人公の古屋を演じるのは今年の3月に亡くなった萩原健一ことショーケン

この作品でショーケンは、誘拐犯を演じる上で2ヶ月で10キロの減量をし、どこか荒んでいる雰囲気を醸し出しながらもう後戻りができない1人の男を演じている。

今でも、何キロか減量してそのキャラクターに挑んだという話はよくインタビューで聞くが、減量した事がすごいのではなく、この作品のショーケンのように減量し、見た目だけでなくキャラクターの内面への表現に影響をさせながら演技をしてないと意味がないと思う。

今年亡くなってからショーケンと縁のあった人々がテレビや雑誌でさまざま伝説めいた話をインタビューで答えている。

そばに居たら厄介な人だったんだろうなと感じさせられるエピソードが沢山あるようだが、それでもショーケンの魅力は周りの人間、観客を魅了していたのだろう。

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監督の伊藤純也としては、後半部分の犯人の視点がこの作品で一番描きたかった部分であったのではと感じるぐらい、前半と後半の熱量が違う。

金の受け渡しについて何度も電話をかける古屋。

しかし、金の受け渡し場所に行くと必ず警察が張っている為金を受け取れない。

そんな中、誘拐した子供が熱が出て苦しみだす。

そこで、これがチャンスだと電話をかけるシーンは力が籠った演出で素晴らしかった。

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ショーケン意外の役者たちも、無駄に豪華。

丹波哲郎を中心にした、朝日新聞社の記者たちも昭和の名俳優たちが勢揃いしている。

しかし、最初集合しているシーンでは全員の人相の悪さに記者というよりヤクザにしか見えない。

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極め付けは、最後の最後にワンシーンだけ登場する朝日新聞社の空撮ヘリコプターの操縦士の役で「ヤクザと言えばこの人」菅原文太が出演しているので、もう逆に狙ってるのかと思うぐらいだ。

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昔の記者なんて、ヤクザのような強引な取材だったとも聞くので、こんな様な人相の人たちも多かったのかも・・・笑

個人的には、今村昌平監督作の「復讐するは我にあり」のように実録物ではあり、日本の鬱々とした雰囲気やドロドロとした人間ドラマなど、似ている気がした。

復讐するは我にあり」には、及ばないがこちらの作品もなかなかの力作だ。

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映画徒然日記Vol.35「サムライ」

「サムライ」(1967年/フランス)

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監督/脚本 ジャン・ピエール・メルヴィル

キャスト アラン・ドロン、フランソワ・ペリエナタリー・ウッド、カティ・ロシェ、ミシェル・ボワロン

 

アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」で一躍スターに駆け上り、正にノリにのっている

時に出演したのが、この「サムライ」だ。

 

やはり、カッチョいいです・・・。

てか、今見てもきれいなお顔をされております。

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で、映画ですがこの作品筆者は2度目の鑑賞。

改めて見て感じたのは、とっても変な映画だ。

とにかく、登場人物たちが謎に包まれている人物ばかりでバックボーンなどは

全く描かれることなく、ただひたすら一匹狼の殺し屋の姿を淡々と映し出している。

アラン・ドロン扮する、殺し屋・ジェフの薄暗い殺風景な部屋から始まる。

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そして、部屋から出ていき曇り空の街に出ると

人の車に乗り込み、何十束にもなる鍵の束を出して一本ずつ差し込みエンジンをかけ盗

難し、愛人の家、ポーカー仲間の部屋などを訪ね歩きアリバイ作りをし、

バーへ行き、最初の殺しを実行する。

・・・・と、ここまでが約10分ほどなのだが交わされる会話は2,3言。

ほとんど、内容らしい内容があるわけではないが

セリフが極力省かれている演出により、殺し屋・ジェフや他の人物が何を考えているの

かがとても分かり難い。

これが、メルヴィルの手にかかると、とても不思議な空気感の中で物語が進行してい

く。

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最後まで見ても、謎に包まれていて

見た人によって印象が違うであろう作品だ。

この作品の不思議な空気感は、登場人物だけでなくどのシーンも薄暗く

色調も灰色で、それがまた独特の空気感を醸し出しているところに

見ている側は溶け込んでいく。

その灰色の世界に身を置く、一匹狼のジェフの男の中の男の姿に思わず惚れ惚れしてし

まう。

 

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この作品は、今私たちが接しているそんな分かりやすい映画などにも多大な影響を与え

ている映画なのだ。

二丁拳銃でやたらめったらぶっ放すことが大好きな香港のジョン・ウーなんかは

この「サムライ」、同じくメルヴィルの監督作「仁義」などにもかなり影響を受けたら

しい。

「サムライ」が好きすぎて、リメイクをしようとしているぐらい好きなようだ。

男を撮らしたら、こんなに男らしくクールに撮れる映画監督はメルヴィル以外いないだ

ろうと改めて感じさせてもらった。

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アラン・ドロンメルヴィル