映画人生記~クリント・イーストウッド「ダーティハリー」~
時は、1994年
当時日本でヒットした映画は、
「シンドラーのリスト」、「ミセス・ダウト」、「めぐり逢えたら」、「平成狸合戦ぽんぽこ」
などなど。
その頃の私は植木等、007シリーズと平成生まれの子供らしからぬ物にハマっていた幼少期。
周りがテレビゲームに熱中している中、私は全く見向きもせず、初めて映画館で「トゥルーライズ」を見て益々映画の魅せられていた。
007シリーズにハマり、アクション映画というジャンルに魅了された私は
007シリーズを幼稚園の年長クラスの頃にはほぼ網羅してしまい
次にハマったのが、この男。
監督 ドン・シーゲル
キャスト クリント・イーストウッド、アンディ・ロビンソン、ジョン・ミッチャム
祖父が、VHSに録画をしていた「ダーティハリー」を見てクリント・イーストウッドを
知るきっかけとなった。
犯罪者に対しては、冷酷で容赦のない刑事ハリー・キャラハン。
凶悪犯罪者を執念で追い詰め、最後は相棒のスミス&ウェッソンM29「44マグナム」
をぶっ放す。
007とは、違ったダークな一面を持ち、捜査の為なら手段を選ばず、どんな状
況でも冷静で余裕で皮肉をかまして、不敵な笑みを見せる、主人公のハリー・キャラハ
ン。
映画の内容、イーストウッドの演技も魅力なのは勿論なのだが
当時イーストウッドの吹き替えをしていた、山田康雄の声がとにかくピッタリで
イーストウッドは、山田康雄の声じゃないと違和感があるぐらいで
よりイーストウッドの魅力を引き出していたことは間違いない。
そして、「ダーティハリー」もシリーズを網羅していきながら
「サンダーボルト」や「アイガーサンクション」、「ガントレット」、「ルーキー」な
どのイーストウッドが活躍するアクション映画をレンタルビデオ店で見つけては借りて
きていた。
その中でも、当時の私に衝撃を与えたのが・・・。
セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」
そして「夕陽のガンマン」
そしてそして「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」
などのマカロニ・ウエスタンにハマっていくことになる。
この三部作のテーマ曲を担当した、エンニオ・モリコーネの曲を何度も聞いて喜んでい
た。
イーストウッドの存在の大きさを知ると共に、「夕陽のガンマン」、「続・夕陽のガン
マン 地獄の決斗」で共演したリー・ヴァン・クリーフにもハマり「怒りの荒野」など
にもハマっていく。
「ダーティハリー」シリーズに始まり、マカロニ・ウエスタンの三部作に始まり
クリント・イーストウッドという俳優の魅力を知る事になっていく。
1992年に「許されざる者」でアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞し、95年には「マディソン郡の橋」をヒットさせるイーストウッドだったが、その頃のわたしは、まだ映画監督と言うよりも、アクション俳優としてのイーストウッドにしか興味がなく、偉大な映画監督の一人になっていくなんて知る由もなかった。
つづく。