映画徒然日記Vol.19 「ハードエイト」
凄まじい台風が吹き荒れています。
甚大な被害が、全国で起こっております。
こういう日は、もうまんじりともせず家で映画でも見てるのが一番利口だと思っております。
「ハードエイト」(1996・アメリカ)
監督/脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト フィリップ・ベイカー・ホール、ジョン・C・ライリー、クヴィネス・パルトロー、サミュエル・L・ジャクソン、フィリップ・シーモア・ホフマン
台風と全く関係ない映画。
世界三大映画祭(カンヌ・ベルリン・ヴェネツィア)の全てで監督賞を受賞している、
ポール・トーマス・アンダーソンの、こちらはなんとデビュー作。
PTAのデビュー作というだけの、予備知識のみで鑑賞したがストーリーは
PTAらしく二転三転とどこへ向かっていくのだろうかと思わされる展開。
タイトル前のカットなどが、シンメトリーだったりと
やたら、カメラのパンが早かったりと
PTAの独特のカメラワークもこの頃から健在だ。
PTAの作品の多くは、孤独感だったり、疑似父子の関係を描いているものが多いが
デビュー作から、テーマも変わっていない。
サミュエル・L・ジャクソンのチンピラ役が、相変わらずの板のつき方に
ある人物を恐喝するシーンでは、思わずニヤリとしてしまった。
そして、1シーンのみの出演だったが
フィリップ・シーモア・ホフマンも登場している。
1シーンだけなのに、イケ好かねぇ感じを強烈に感じさせてくれた。
フィリップ・ベイカー・ホールが、主演を務めているだけで
渋い作品になってしまう。
もう、この人の顔の皺からハードボイルドの雰囲気が溢れ出している。
この作品を見て、一気にファンになってしまった。