映画を語らせろ!〜映画徒然日記〜

映画レビューなどではなく、ただただ映画について語りたがりな人間のブログ

映画徒然日記Vol.20「マーニー」

「マーニー」 (1964・アメリカ)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

音楽 バーナード・ハーマン

キャスト ティッピ・ヘドレン、ショーン・コネリー

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何年ぶりかのお久しぶりのヒッチコック作品。

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こちらは、動物パニック映画の原点「鳥」のあとに撮られた作品。

ヒッチコックの中では、後期の作品になる。

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正直、う〜ん・・・って感じの作品だった。

「鳥」の前が、「サイコ」その前が「北北西に進路を取れ」その前が「めまい」とヒッチコックがノリに乗りまくっていた中期からの「マーニー」は、グンと評価が下がる。

いかんせん、役者の演技が古臭いというのもあるし(ヒッチコックの演出に問題あり?)主人公の設定が子供の頃のトラウマから盗みを働く女と言う設定があまり上手くストーリーを牽引できていない。

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それに、登場人物に対して魅力を感じられる人間が居ない。

マーニーと、主人公の名前をタイトルに冠しているのに、マーニーにはめちゃくちゃ腹が立つし、マーニーの事をとことん守ろうとする男・マークの行動にも疑問が多すぎる。

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この後のヒッチコックの作品も、凡作な物が増えていってしまうのが、とても悲しい。

オープニングクレジットで流れる音楽を聞いて、一発でバーナード・ハーマンが音楽を担当しているだろうなと分かるが、この次の作品「引き裂かれたカーテン」で意見の対立から残念ながらヒッチコックとハーマンは袂を分かってしまう。

なので、ヒッチコックの作品の大きな要素の一つとなっていたハーマンの音楽は、「マーニー」で最後になってしまった。

そういう意味では、とても貴重な作品なのかもしれないが、他は特段注目する様な事はないような気がする。


ショーン・コネリーがスーツ姿で登場すると、どうしても「ボンド、ジョームス・ボンド」って言うんじゃないかと思ってしまう。