映画徒然日記Vol.22 「一級機密」
「一級機密」(2017年/韓国)
監督 ホン・ギソン
キャスト キム・サンギョン、キム・オクビン、チェ・ムソン、チョン・イル
クソがつくほど、真面目な軍人が軍と企業の腐敗を暴こうとする姿をとてもシンプルに
分かりやすく描いた本作。
一昔(いや…もう令和じゃ三昔ぐらい)前に、邦画の社会派監督・山本薩夫の作品のような、クズな奴らに一人立ち向かう男の苦悩する姿を追っていて懐かしい気分にさせられた。
山本薩夫の「不毛地帯」にも通じる、ストーリーで重厚感はこちらはないが
あまり、重苦しくなくエンターテインメント作品としても十分楽しめた。
で、「一級機密」で注目してほしいのが軍の上層部で悪巧みをしている輩どもの面々。
みんな、ワリィ顔してんだ。これが。
筆者が、あまり韓国俳優に馴染みがないから余計かもしれないが
あまり、見た事のない皆さんが演じていて、それがより一層先入観なく
悪役として受け入れれたからなのか、絶対悪い事してらっしゃいますよね・・・と
言いたくなってしまうぐらい、キャラクターとマッチしていた。
監督のホン・ギソンは、この作品の完成を待たずにこの世を去った。
ホン・ギソンの遺志を引き継いで、完成し日の目を見る事が出来た本作。
監督とスタッフ・キャストの執念のおかげで見れたことに感謝。
主人公を演じた、キム・サンギョンが時々
漫才師の大木こだま・ひびきのこだまさんに見えてしまった・・・。
似てないか・・・・。(笑)