映画を語らせろ!〜映画徒然日記〜

映画レビューなどではなく、ただただ映画について語りたがりな人間のブログ

映画徒然日記Vol.7 「TOO OLD TO DIE YOUNG」

3ヶ月ぶりの更新。
もう、やる気ないと言われても良いぐらいの更新の遅さに自分でも呆れる。

まぁ、徒然日記なんでそこんとこはお許しを・・・。

 

 

で、久しぶりに秋の夜長を
眠い目をこすっても見たかったのが
こちら!!

「TOO OLD TO DIE YOUNG」

(2019年/アメリカ)

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監督 ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本 ニコラス・ウィンディング・レフンエドブルベイカー
キャスト マイルズ・テラージョン・ホークスジェナ・マローン、アウグスト・アギレラ、クリスティーナ・ロドロ、ウィリアム・ボールドウィン

 

これ実は、映画じゃない!
今流行りの、Amazon primes videoで配信されてる、Amazonスタジオ製作の海外ドラマ。

 

 

 

「映画のブログちゃうやん!!」

 

 


と言われ兼ねないのだが、このドラマの監督・ニコラス・ウィンディング・レフン(長いからこの先はNWR)なのだが、NWRと言えばライアン・ゴズリング出世作である「ドライブ」の監督なのだ。

 

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監督のニコラス・ウィディング・レフン

NWR自身がこのドラマを「13時間の映画」と言ってるもんだから、「ドラマ」じゃなくて「映画」なのだ。
監督が言ってんだから、しゃあない!

 

NWRの映画は、

ブロンソン」で釘付けにされ

「ドライブ」に魅了され

「オンリーゴッド」に度肝を抜かれ

「ネオンデーモン」に失望させられた

 

そんな、失望させられてほったらかしにされ3年が経過して、満を持して登場したのがこの作品なのだ。

 

こりゃ、見るっきゃない!!

 

これ、あまり世間じゃ話題にも上らず
配信スタートされてから早3ヶ月。
なかなか、13時間に挑む時間もなかったが、遂にパンドラの匣を開けてしまった!

 

こりゃ、話題にならんですよ。笑


てか、Amazonはよくもまぁこんだけ金と時間かけて、こんなもん作らせてくれたな!

Amazon、太っ腹!!
Amazon、エラい!!!

噂には聞いていたが、

Amazonスタジオが、どれだけ監督の意向を優先して作らせてくれるかが、1話目のオー

プニング10分見ただけでも分かる。

 

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とにかく、引きの映像と超スローなドリーショット、超スローパン、超スローズームイ

ン、ズームアウト、超スローな展開、そして極限まで削ぎ落とされた台詞。

1話目で脱落した人の気持ちも分からなくはない・・・。

でもでも、筆者は1話目のオープニングの10分で一気に世界観に魅了され、

毎度、決め決めのカットと先が気になる展開に

一気に見てしまった(もちろん、トイレとかは行ったけど・・・)!

 

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あらすじは、ドラマなんでどこまで書いていいか分からないので

登場するキャラクターをめちゃくちゃ簡単に書いてみる。

 

「悪徳警官(相棒をパトロール中に殺される)」

「悪徳警官の恋人(17歳の女子高生)」

「17歳の女子高生の父親(変態芸術家)」

「メキシコ麻薬カルテルの王(警察との麻薬戦争に休戦を推進している)」

「麻薬カルテルの王の息子(王の方針に対し、反抗的)」

「麻薬カルテルに拾われた元売春婦(王が唯一心を許す)」

「麻薬カルテルの王の妹の息子(悪徳警官の相棒を殺す)」

「黒人ギャングのボス(冷酷だが娘にはスマホ買ってあげたりと意外に家庭的)」

「元FBIの片目の男(性的犯罪者を見つけては殺害している)」

「本職は検事、サイドビジネス新興宗教を行っている女(片目の男と繋がっている)」

 

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主要キャラクターたち



どのキャラクター達も、一癖どころか五癖ぐらいあるやつらばっかりなのだ。

この超適当なキャラクター像で何となくストーリーを想像してください(無理だっつうの!)。

銃弾で頭は吹っ飛ぶわ、強烈な拷問、鞭を使ったSMシーンなどなど

映像的にも、目を背けたいシーンが1話につき3~4回ぐらい出てくる。

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容赦ないヴァイオレンスが、全編を覆っている本作。

ダークで不穏の中で、急にシュールな笑いをぶち込んできたり

NWR独特の照明とバッグでかかるクラブミュージックが、よりこちらを困惑混乱させ

る。

そして、注目したいのがこれ幾らかかってんのってぐらいこだわりぬいた屋敷や部屋に

置かれている美術品たち。

最近の映画では、ここまで金かけれませんよ・・・。

 

タランティーノデヴィッド・リンチのマネだと言っている方もいるけど

「最後まで見たのかな?」

人それぞれだけど、オマージュしつつNWRの世界観がしっかり最後まで構築されてい

ると感じたけどな・・・。

ストーリー展開も、人が暴力に支配されてく様を13時間ねっとりと見せていて、9話、10話では予想もしてなかった展開を見せてくれる。

常に車内のシーンで流れるカーラジオの意味不明な演説の正体や「母」の存在など、最後に伏線が少々強引ではあるけどちゃんと回収してくれてる。

こんなシナリオ、NWRにしか書けませんよ!!

頭ん中どうなってんねん!

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 NWRの映画が好きな人は、絶対見た方がいいです!!

 集大成であり、新境地を開いたのが

「TOO OLD TO DIE YOUNG」だ!

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モニターチェックするNWR

主人公の悪徳警官・マーティンを演じるは、マイルズ・テラー

マイルズ・テラーと言えば、2014年の「セッション」のドラマー学生が印象強い

が、今回は無表情、コミュ障かと思われるぐらい口数少ない役柄で、「セッション」の

時の若々しさは消えて冷酷さが十分引き出されていて、奮闘しまくっている。

あんまり、顔が個人的に好きじゃないんだけどこれを機に注目しよう!!

 

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 変態親父で出演している、ウィリアム・ボールドウィンにも注目。

太り過ぎちゃって、昔の面影なし・・・(笑)

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余談だが、

長瀬智也神木隆之介が出演してる映画とタイトルが似てるけど、間違いないでね!

あちらは、「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」

似てる・・・。笑